経年劣化で色あせやひび割れが目立つ外壁は、家の美観を損なうだけでなく、雨漏りなどの原因にもなりえます。しかし、外壁塗装は費用が高額で、なかなか手が出せないという方も多いのではないでしょうか。
実は、外壁塗装には「住宅借入金等特別控除(住宅ローン減税)」という制度を利用することで、費用の一部を軽減できる可能性があります。本記事では、住宅ローン減税の概要、適用条件、必要な手続きについて詳しく解説します。
住宅ローン減税とは
住宅ローン減税は、住宅ローンを利用して住宅を購入・増改築した場合に受けられる所得税の控除制度です。外壁塗装は増改築に該当するため、条件を満たせば住宅ローン減税の対象となります。
適用条件
住宅ローン減税を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 本人居住用住宅であること
- 主要構造部の工事に係る費用が100万円を超えていること
- 年間所得額が3000万円以下であること
- 塗装工事の面積が50㎡を超えていること
- ローンの返済期間が10年以上であること
- 控除対象となる金融機関のローン商品であること
- 耐震基準を満たしていること
外壁塗装で住宅ローン減税を受ける際の注意点
- 外壁塗装単体の費用が100万円未満の場合 外壁塗装単体の費用が100万円未満の場合は、住宅ローン減税の対象となりません。ただし、屋根塗装とセットで塗装することで100万円を超える場合は、控除を受けることが可能です。
- 耐震基準を満たしていない中古住宅の場合 耐震基準を満たしていない中古住宅の場合は、耐震改修工事を行うことで住宅ローン減税の対象となる場合があります。
- 増改築等工事証明書が必要 住宅ローン減税を受けるためには、施工業者に発行してもらった「増改築等工事証明書」が必要です。
住宅ローン減税の手続き
住宅ローン減税を受けるためには、確定申告を行う必要があります。必要な書類は以下の通りです。
- 増改築等工事証明書
- 住宅借入金等特別控除額の計算明細書
- ローンの残高を証明するもの
- 登記事項証明書、または登記簿謄本
- 給与所得の源泉徴収票
- 補助金額を証明するもの(補助金を利用している場合)
まとめ
外壁塗装は、家の寿命を延ばし、美観を保つために必要なメンテナンスです。住宅ローン減税制度を活用することで、費用負担を軽減することができます。
外壁塗装を検討している方は、ぜひ本記事を参考に、住宅ローン減税の適用条件や手続きについて確認してみてください。
その他
外壁塗装業者を選ぶ際は、住宅ローン減税に詳しい業者を選ぶことをおすすめします。
住宅ローン減税に関する詳細は、国税庁のホームページでご確認ください。